勉強

 

こんにちは。在宅ブログワークで2人の子供を育てる、シングルマザーブロガーのささえみです。

この記事をご覧になっている方は、きっと「子供のために資格をとって、少しでも就職に有利になるようにしたい!少しでも収入アップにつながるようにしたい!」と思っている方でしょう。

 

そんな方に向けて、私もかつて利用した『シングルマザーの資格取得支援制度』について、詳しくお話してこうと思います。

 

 

一体どんな制度なのか?
どんな資格が対象なのか?
支援制度を受けるためには何をすればいいのか?

 

なるべく小難しい専門用語を使わずに、説明していきますね。

 

 

シングルマザーの資格取得支援制度は2種類ある

 

シングルマザーが資格を取ろうとする際に援助が受けられる制度は、現在2種類あります。

 

  1. 自立支援教育訓練給付金

  2. 高等職業訓練促進給付金等事業

 

 

自立支援教育訓練給付金とは?

資格勉強

 

シングルマザー(正確にはシングルファザーも含む)が資格を取得するために受講料などの費用を支払ったとき、その60%の額が援助として支給される制度のことです。

※ただし支給額の範囲は、1万2千1円~20万円

 

 

この制度を利用するには、次のような条件があります。

 

  • 20歳未満の子供を育てているひとり親であること
  • 児童扶養手当(ひとり親手当)を受けているか、同じくらいの所得水準であること(←つまり、所得がチェックされ審査されます)
  • 過去の就業状況やスキルなどから、今取得しようとしている資格が本当に必要であること(←つまり、お役所の担当者から細かくいろいろ聞かれ審査されます)

 

 

この制度の利用前には、次の3つをチェックすることが超重要です!

 

①そもそも、今から挑戦しようとしている資格が「国や都道府県が定める資格」に当てはまっているのか?

資格の種類や、それを取るために学ぶ場所(通学制スクール・オンラインスクールなど)など、細かい指定があります。詳しくはこちらからチェックできます>>【厚労省】教育訓練給付制度検索システム

 

②自分が住んでいる自治体が、この制度を導入しているのか?

自治体によっては、制度自体がない場合があります。制度を導入しているかどうか調べるにはこちらから>>【厚労省】実施自治体一覧表

 

③自分が住んでいる自治体から、あらかじめ了承を得ているのか?

資格取得後にいきなり「援助お願いします!」と申し込みに行っても、承認されない可能性があります。まずは資格の勉強を始める前に「自立支援教育訓練給付金の制度を使って、資格を取りたい」と、お役所に相談しに行きましょう。

 

 

急いで受講の契約をしてしまったところで、そのスクールが制度に対応していなかったり、資格そのものが対象外だったりする場合は、援助がおこなわれません。

 

「これからの生活のために、この資格を取ろうかな・・・」と思ったときには、まずはじめにお役所に相談しに行くことと、自立支援教育訓練給付金に対応している学びの場所を探すことが重要なのです!

 

 

それともうひとつ。資格を取るための費用は、最初は全額自分で支払う必要があります。その領収書などを提出してから支給額が決まり、受け取れるからです。

最初は自分で費用を捻出しなければならないことも、覚えておいた方がいいです。

 

 

高等職業訓練促進給付金等事業とは?

看護師

 

シングルマザー(正確にはシングルファザーも含む)が、専門知識や技能がとくに必要な資格を取るために、専門機関で1年以上の修行をすることになったとき、一定の金額が支給される制度のことです。

 

【専門知識や技能がとくに必要な資格の例】

看護師・介護福祉士・理学療法士・作業療法士・保育士・准看護師・調理師・栄養士・社会福祉士・美容師・理容師・歯科衛生士・柔道整復師・鍼灸師 など

 

 

この制度は、資格を取るために修行している間と、無事に資格が取れたときの2パターンのタイミングで援助金が支給されます。

 

【資格を取るために修行中のときの支給】

  • 住民税非課税の場合→ひと月10万円
  • 住民税を支払っている場合→ひと月7万500円

※上の金額が、修業期間中3年を上限に支給されます。
申請した翌月から支給が始まります。

 

【無事に資格が取れたときの支給】

  • 住民税非課税の場合→5万円
  • 住民税を支払っている場合→2万5千円

資格取得後に支給されます。

 

 

高等職業訓練促進給付金ももちろん、利用するには条件があります。それはこちら↓

 

  • 20歳未満の子供を育てるひとり親であること
  • 児童扶養手当(ひとり親手当)を受けているか、同じくらいの所得水準であること(←つまり、所得がチェックされ審査されます)
  • 専門機関で1年以上学ぶ予定で、資格取得が見込まれること
  • 仕事や育児と、資格取得の両立が困難であること

 

 

高等職業訓練促進給付金は、申請した翌月から支給が始まります。資格を取るために通う専門機関の入学準備が整ったら、早めにお役所へ向かうのがベストです。

 

もちろん、所得チェックなどの審査があります。場合によっては支給が受けられないこともあると覚えておきましょう。(心配な方は、もっと早めに相談しに行ってもいいかもしれません)

 


 

自立支援教育訓練給付金も、高等職業訓練促進給付金も、相談窓口はお役所の「児童家庭課」や「子育て〇〇課」のような、育児にまつわる課が担当している場合が多いです。気になる方は、問い合わせてみてください。

 

 

ちなみに、私が最初に問い合わせたときには、担当の方はどう手続きすればいいのか少し戸惑った様子でした。

もしかすると、制度自体を知らないか、知ってても申請しないかで、実際に利用する人は少ないのかもしれませんね。

 

 

私は自立支援教育訓練給付金の制度を使って、FP2級の資格を取りました。某有名通信講座でテキストなどを買い資格の勉強をしたので、その費用の7万円くらいを申請した記憶があります。

 

自立支援教育訓練給付金は、申請が通れば60%の金額が返ってきます。私の場合は、4万円くらい返ってきました。

当時は離婚して間もないころで、とにかく出費は最小限にしたかった時期だったので、この制度はとてもありがたかったです。

 

 

「資格取得=食うに困らない」なのか?

選択肢

 

さっきまでの話を真正面から切り捨てるような展開にはなりますが、私は「資格を取ることが、必ずしも収入につながるわけではない」と考えています。

 

世の中、需要と供給のバランスがあります。

例え目指していた資格を取ったとしても、その資格を持つ人の供給があふれていたら、次に需要が来るまで働き口はないということになります。

 

 

資格を取ること自体は、とても素晴らしいことだと思います。新しい知識や技術を手に入れ、自分が持つ能力をアップさせることですから。

しかし、資格そのものが、就職先とお金を運んできてくれるかというと、そうではありません。

 

やっぱり最終的には、需要と供給のバランスで就職できるかどうかが決まるし、シングルマザー本人の人間性も関係してくるでしょう。

 

 

なので、資格のみを”頼みの綱”にするのではなくて、その他にどんな方法で収入を得られるのか?を知っておくことが大切です。

 

 

もしその資格を取っても、働き口が見つからなかったとしたらどうするか?
もしその資格を取っても、面接に通らなかったらどうするか?
もしその資格を取って就職しても、その会社がつぶれたらどうするか?

 

暗い話かもしれませんが、こういうリスクもあることを想定して「次の手」を考えておかないと、なかなか「安定」は訪れないのではないかと思います。(そもそも会社だって永久に続くわけではないので、就職=安定とは言えません)

 

 

私自身は当初、保険会社で働こうと思ってFP2級の資格を取りました。ですが「次の手」として「ブロガー(自宅でブログを書いて収入にする人)」にも挑戦していました。

 

今やその「次の手」が本業となったわけですが、あの時「FPの資格があれば一生安泰!!」とか浮かれたことを考えていたら、今頃どうなっていたか分かりません。保険会社は、ノルマ達成できなかったら減給&解雇ですからね。

 

 

資格はあなた自身の能力は上げてくれます。
しかし、資格がお金を運んできてくれるわけではありません。

 

資格取得→就職→安定した収入

という一本道コースを想像しているなら、もう少し道を増やした方が安全だと思います。ここで言う「道」というのは、「収入を得られる道を2つ、3つと用意しておく」ということです。

 

 

一本道しかなかったら、その道がふさがれた時点で収入は途絶えます。しかし、複数の収入源があれば、ひとつ途絶えても残りの道があります。

 

シングルマザーだからそんなの無理!と思うんじゃなくて、シングルマザーだからこそ、子供を守るために「収入を得られる道を2つ、3つと用意しておく」ことは必要です。

 

 

今回お話した資格取得支援制度など含め、児童扶養手当など、幸いシングルマザーを助けるための制度はいろいろあります。

 

そのような制度はうまく利用しながら、でも、その制度の上にあぐらをかいているんじゃなくて、

 

子供を守るために、自分自身も心から笑える暮らしをするために、がむしゃらに進め!!!!

 

 

最後にひと吠えしたところで、この記事を終わります。